シジミに含まれる栄養素 亜鉛の効果
亜鉛を摂取することで得られる効果
亜鉛はミネラルの一種でタンパク質の合成や200種類以上の酵素を活性化させる働きをする成分です。 体重によって多少変わりますが、体内に約2000㎎存在していて、骨格筋、骨、皮膚、肝臓、脳、腎臓などに存在しています。
亜鉛の代表的な働きは、酵素の活性化です。酵素を活性化させることで細胞の新陳代謝を活発にする働きがあります。
その他には味覚を正常に保つ働き、抗酸化作用、自己免疫力の向上、美肌・美髪効果、生殖機能の改善、鬱病の緩和、成長の促進など様々な健康的・美容的効果があります。 このように亜鉛は人間の体に必要とされる必須ミネラルですが体内で作り出すことができないため食事など体外から摂取する必要があります。
また、亜鉛には過剰摂取による副作用がありますので注意が必要です。 それは「亜鉛中毒症」と呼ばれる症状で、
- 嘔吐
- 目眩
- 頭痛
- 発熱
などの症状が出る場合があります。 元々、不足しがちな栄養素ですのでそれほど大きな心配はありませんが、許容量としては1日30㎎以下ですので注意しましょう。
成人男性、成人女性に必要な亜鉛の摂取量と亜鉛不足が引き起こす症状
成人男性に必要な亜鉛の摂取量は成人男性で1日12mg、成人女性で1日9mgです。 これに加え妊婦は+2mg、授乳婦は+3mgであると言われています。
しかし、亜鉛は食事など体外から摂取するしかないため、不足しやすい栄養素であると言われています。 亜鉛不足が引き起こす症状として、
- 味覚障害
- 免疫力低下
- 爪や皮膚の異常
- 成長障害
- ED(男性)
などがあります。 これらの亜鉛不足が原因となる症状のうち、最初に現れる症状が味覚障害であると言われています。
味を感じなくなった、自分で作った料理の味が濃いと言われるようになった、等の自覚症状がある人は、亜鉛不足を疑った方が良いかもしれません。
シジミにはどれくらいの亜鉛が含まれる?
シジミに含まれる亜鉛の量は、100mgあたり2.1mg程度です。
亜鉛が豊富に含まれる食材として有名である牡蠣の亜鉛含有量は13.2mg程度ですからそれに比べるとそれほど多くないという印象になりますが、多くの食材の中では亜鉛を多く含む食材と言えます。
また、シジミにはオルニチン、ビタミンB群などの亜鉛以外の栄養素も豊富ですので他の栄養素も摂りつつ亜鉛もしっかりと補える栄養バランスの良い食材であると言えます。
まとめ
亜鉛は、必須ミネラルでありながら体内では作れないため、食材から摂取するしかありません。 そして、亜鉛不足は多くの健康被害を引き起こす原因となりますから、亜鉛不足にならないように日常の食生活には注意しなければなりません。
シジミは、日常的な食材でありながら亜鉛をしっかりと摂取することができますし、オルニチンなどの体に必要な他の栄養素もしっかりして摂取できるバランスの良い食材であると言えますからオススメの食材であると言えます。
(参考)
しじみに含まれる亜鉛
http://www.peaceriverregional.com/zinc.html